昔の道路幅(2.2m)が部分的に残り、樹木や生垣に覆われた通りの風景を魅力的に感じていたので建物の外観も極力変えないようにしたいと思い、モルタル塗りの外壁にはこれまでの地震の影響か、開口部周りにはクラックが入っていたが、外壁の補修は最小限にと設計していた。サッシを交換するにあたり、慎重に撤去していくが、やはり劣化や下地の腐りなどで思うようにいかず、職人と相談しながら解体の範囲を調整。ずいぶん開放的な建物になってきたのだが、これはこれで悪くないと思いながら現場で妄想を膨らませる。